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尺の話

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2018.2.27公開

前回、建具の世界で使われる インチの話 をしましたが、一方、日本の建築で今でも根強く残っているのが尺貫法による表記です。

最近でこそメーターモジュールによる間取の家や建材も珍しくなくなりましたが、一方で特に大工さんとは尺貫法だけで寸法の話をすることがまだまだあります。寸法としてはだいたい以下のような感じです。

1分 ≒ 3mm
1寸(10分) ≒ 3cm
1尺(10寸) ≒ 30cm
6尺(1間) ≒ 1.8m

家の話をするときに土地や部屋の広さを〇畳、〇坪と呼びますが、これらもベースとなるのは尺貫法です。

1畳 ≒ 1.6平米 (6尺 x 3尺)
1坪 ≒ 3.3平米 (6尺 x6 尺 = 2畳)

実は厳密にいうと尺貫法の使用はメートル法での単位の統一を図りたい政府にとっては都合が悪いため違法なのですが、事実上黙認されているというのが実情です。単位の統一は確かに重要なことですが、古くから用いられ日本人の身体感覚に合致した寸法体系がそう簡単になくならないのも道理ではあります。

まあ、この辺りの話は亡くなられた永六輔氏の本などを読んでいただくとして、当然ながら建具の部材寸法も尺・寸・分が基本になります。そもそも流通している木材、建材の多くが尺ベースだからです。そんなわけで建具の部材寸法をミリに直すと妙に3の倍数となる数字が多くなるわけです。

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